2008年06月30日 (月) 00:01 | 編集

『閉鎖病棟』
帚木 蓬生
新潮社 1997-05
背表紙に精神科病棟での殺人事件・・とあり、最近読み漁っているミステリーの1冊として購入したのだが読んでみるとミステリーではなかった!何十年にもなる入院生活を送る精神病院の患者たち。外出は禁止されていなくても社会には戻れず閉鎖されていた昔と変わりはない。その中で家族との関係をやり直す者、自己を取り戻す者、彼らと触れ合い癒される通院患者、そして優しさから起きた殺人事件。登場人物が皆純粋で優しい。温かく切ない小説だった。作者は現役の精神科医。話の進みも登場人物たちの言葉もとにかく柔らかい。「琴線に触れる小説」と逢坂剛氏が解説しているが大げさではない。(こういうのって普通大体はずれているんだけどね)初めて読んだ作者だったが、この人素敵だ!とか思ったので別の作品も購入してみた^^;読むのが楽しみ。
読了日:2008.6.25
★★★★★
