2008年06月15日 (日) 23:29 | 編集

『本当に生きた日』
城山 三郎
新潮社 2007-05
専業主婦の素子は夫の単身赴任を機に、行動的な友人ルミに引きずられるようにして外で働くようになり女性の生き方について深く考えるようになる。家庭を守るだけでは本当に生きていることにならないというルミ、視野が広がっていく面白さを感じながらも家庭の大切さを実感していく素子。女性にとって本当に生きるというのはどういうことなのか・・。城山三郎がこのようなテーマで小説を書いていたことにまず驚いた。だが、男性が書いていながら女性の葛藤が繊細に描かれており、やや古風な感じはするものの共感できる作品だった。個人的には、女性の生き方が幅広くなった分葛藤や矛盾が増えており、まだまだ混乱の時代は続くのではないかと思う。
読了日:2008.6.15
★★★★☆
