2008年06月04日 (水) 20:52 | 編集

『狼の血』
鳴海 章
光文社 1999-09
仕事は総務部の雑用で鬱々とした日々を送る冴えないサラリーマンの甲介の元に中学時代の同級生でヤクザとなった保坂が現れる。拳銃と現金入りのバッグを置いて出て行った保坂が惨殺死体で見つかったことで甲介の狂気が徐々に解放されていく。。かなりの長編で文庫も分厚い。それもそのはず、主人公の行動、心理についてとにかく緻密に描かれている。この筆力がすごい。ただのサラリーマンが拳銃を持ったことで理性を失っていくのが怖い。男性の方が好きな部類の小説かも。
読了日:2008.6.2
★★★☆☆
