2008年05月21日 (水) 23:49 | 編集

『家族の行方』
矢口 敦子
東京創元社 2002-06
推理作家の有村靖子は編集者に霊能者と思い込まれていた縁で失踪した見知らぬ少年を探すこととなった。希薄な家族関係が見えてくる中で少年はどこへいってしまったのか?何故か少年探しに乗り気な息子の真意とは?少年の影を追ううちに靖子と息子の関係にも変化が出てくる。「そうか、神にも通り道があるんだ。通り道から遠く離れていると、神の慈悲は受けられないのだ・・」少年がワープロに残した日記から彼の求めていたものが見えてくる。謎を残したまま結末へ向かうのだが、『家族の行方』というタイトル通り家族の在り方を求めて彷徨う女性的な心理描写がなかなか良い。
読了日:2008.5.21
★★★★☆
