ruruの読書ノート
ビジネスからコミックまで基本あっさりたまに熱く記す個人の読書感想&備忘録
『夜市』恒川 光太郎
2008年05月27日 (火) 23:04 | 編集
夜市 (角川ホラー文庫 つ 1-1)
『夜市』
恒川 光太郎
角川グループパブリッシング 2008-05-24

何でも買うことができる夜市で子供の頃に野球の才能と引き換えに弟を売った祐司。罪悪感を持ちながら成長した祐司は弟を買い戻す為に再び夜市へ足を運ぶ。日本ホラー小説大賞受賞作だがホラーといってもファンタジーのような作り。文庫にはこの「夜市」と「風の古道」の2作品が収められているがどちらも良い。「風の古道」は古くからある神々の通り道に迷い込んだ少年の話。この作者の持つ独特の世界観にはまる。淡々とした文体の中に物悲しさや優しさが感じられ、初めて読んだがファンになった。これは久々にマイヒット。好みはあると思うけどおススメ。

読了日:2008.5.27
★★★★★


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『家族の行方』矢口 敦子
2008年05月21日 (水) 23:49 | 編集
家族の行方 (創元推理文庫)
『家族の行方』
矢口 敦子
東京創元社 2002-06

推理作家の有村靖子は編集者に霊能者と思い込まれていた縁で失踪した見知らぬ少年を探すこととなった。希薄な家族関係が見えてくる中で少年はどこへいってしまったのか?何故か少年探しに乗り気な息子の真意とは?少年の影を追ううちに靖子と息子の関係にも変化が出てくる。「そうか、神にも通り道があるんだ。通り道から遠く離れていると、神の慈悲は受けられないのだ・・」少年がワープロに残した日記から彼の求めていたものが見えてくる。謎を残したまま結末へ向かうのだが、『家族の行方』というタイトル通り家族の在り方を求めて彷徨う女性的な心理描写がなかなか良い。

読了日:2008.5.21
★★★★☆

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『西の魔女が死んだ』梨木 香歩
2008年05月19日 (月) 21:12 | 編集
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
『西の魔女が死んだ』
梨木 香歩
新潮社 2001-07

本屋で平積みされていてタイトルになんとなく惹かれて購入。児童書みたいな内容だな〜と思いながら読んだけどそもそも児童書だった^^;学校生活が上手くできない中学1年生のまいが、自然の中で暮らす英国人の祖母と過ごす中で成長していく物語。ほんわかした世界観とかおばあちゃんの言葉とか、、中高生の頃だったらすごく好きな作品かも。今の自分にはちょっと物足りないけど子供達には読んでみて欲しい。

読了日:2008.5.19
★★★☆☆


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『ニッポン泥棒 下』大沢 在昌
2008年05月18日 (日) 21:37 | 編集
ニッポン泥棒 下 (2) (文春文庫 お 32-6)
『ニッポン泥棒 下』
大沢 在昌
文藝春秋 2008-03-07

誰が味方で誰が敵なのか?下巻に入り益々登場人物たちの関係が入り乱れてくる。主人公尾津を始め魅力ある人物たちが多い。佐藤かおるとの関係や他の人物たちの活躍がもっと見れると良かったも。上巻から期待し過ぎた分結末とそこに至るストーリー性にちょっと物足りなさがあるが面白いことは面白かった。「ヒミコ」も既に有り得そうな気もしてくる。未来的なソフトとPCも携帯も使えない団塊世代の主人公という組み合わせが上手い。個人的には大沢在昌への苦手感が克服された。

読了日:2008.5.18
★★★★☆

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『ニッポン泥棒 上 』大沢 在昌
2008年05月13日 (火) 21:13 | 編集
ニッポン泥棒 上 (1) (文春文庫 お 32-5)
『ニッポン泥棒 上 』
大沢 在昌
文藝春秋 2008-03-07

いつも上下巻通しで読んで感想を書くのだが、今回は借り物でまだ下巻が手元に無いのでとりあえず上巻のみ掲載。
失業、離婚でハローワークに通うだけの64歳の元商社マンは、突然家を訪れた青年にあなたはプログラマー集団「クリエイター」が作成したソフトの「キィ」の一人”アダム四号”だと告げられる。パソコンに全く縁の無い主人公尾津は青年の話が全く理解できなかったが、身の回りで次々と思い当たる出来事が起きてくることで彼の話を信じ始める。しかし青年はもう一人の「キィ」”イブ二号”を突き止めた後謎の死を遂げる。尾津と”イブ二号”こと佐藤かおるは協力者と共にソフトの謎を探り始める。果たしてソフトウェア「ヒミコ」とは一体どんなソフトで何故自分たちが「キィ」に選ばれたのか?追ってくる者たちは一体何者なのか?今のところかなり面白い。人物設定も話の流れも良くかなりヒットな予感。下巻でどういう展開を見せるのか楽しみだ。

読了日:2008.5.13
★★★★★


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『10分でわかる名作の結末』
2008年05月09日 (金) 23:55 | 編集
『10分でわかる名作の結末』

ファミマで衝動買い。作者も出版社もよくわからない・・ファミマオリジナルっぽい本(苦笑)
タイトル通り「星の王子さま」「竹取物語」「水滸伝」等々和洋中30作の名作のあらすじ&結末がざっくり掲載されている横着なネタ(?)本。記憶が薄い作品や読んだことのないものはふ〜んそうなんだ、などと思ってしまったが思い入れがある作品は「うわ〜大雑把にまとめてある〜解釈も違くないか〜?」と突っ込みながら読んだのでそんなもんだろう。読み流し本。しかし作者の写真&略歴が軽く載っているのは面白かった。

読了日:2008.5.8
★★☆☆☆


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『B型自分の説明書』Jamais Jamais
2008年05月06日 (火) 15:41 | 編集
B型自分の説明書
『B型自分の説明書』
Jamais Jamais
文芸社 2007-08

箇条書きの項目にチェックをしていく形式でB型の性格分析をしている。項目が「基本操作(=自分/行動)」「外部接続(=他人)」などPC説明書風の作りがうまい。当然全く当てはまらないものもあるが、ぴったりなものもあり楽しんで読める。結構笑えるので電車内などでは読まない方が良い。

*またまたほんにゃんさんのHAPPY ホンダナで紹介されているのを見て購入しました。面白かったですよ♪(★★★なのはまあ、名作とかとは違うかと思っただけです^^;)

読了日:2008.5.2
★★★☆☆


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『震度0』横山 秀夫
2008年05月04日 (日) 01:24 | 編集
震度0 (朝日文庫 よ 15-1) (朝日文庫 よ 15-1)
『震度0』
横山 秀夫
朝日新聞出版 2008-04-04

未曾有の被害をもたらした阪神大震災と同日にある県警幹部が失踪する。キャリア、ノンキャリアの本部長、部長らは大地震もよそにそれぞれの思惑を持ちながら組織の中での駆け引きに奔走する。震災の被害に遭われた方はとても読む気にならないのでは、、と思ったが小説としてはそれほどの出来事よりも自分たちの保身や野心に懸命な狭心的な県警幹部らをうまく描きだしており面白かった。準キャリアの警備部長のみが地震の救援に懸命かつ冷静なところでやっと共感が持てる。考えられた人物配置はさすが横山秀夫だと思った。

読了日:2008.5.3
★★★★☆


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『正義の証明 上・下』 森村 誠一
2008年05月04日 (日) 01:02 | 編集
正義の証明 上 (1) (幻冬舎文庫 も 2-10)正義の証明 下 (3) (幻冬舎文庫 も 2-11)

『正義の証明 上・下』
森村 誠一
幻冬舎 2008-04

法での裁きをすり抜け社会的批判を受ける者達に致死量に満たない麻酔弾が打ち込まれる事件が勃発。犯人は改心や謝罪などの要求を受け入れない場合は実弾を打ち込むと警告する。「私刑人」と呼ばれ社会では認められつつある犯人の正体は・・?一方渋谷区のあるアパートには何故か事件と関わる人物たちが居住しており、私刑人への共感を深めていく。上下巻での長編のためかなかなか犯人が見えてこないのでじらされる楽しさがあった。心のどこかで共感しつつも捜査を続ける警察、また警察を先んじていくアパート住人たちの関わり合いもやや強引ながら面白いプロットだ。森村誠一を久しぶりに読んだが他の作品も読みたくなった。

読了日:2008.5.3
★★★★☆


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