2008年03月10日 (月) 22:57 | 編集

『あさ』
詩・文:谷川 俊太郎/写真:吉村 和敏
アリス館 2004-07
あさをテーマに、左から読むと谷川さんが短文をつけた写真集、右から読むと谷川さんの詩の背景に写真という面白い作りの本。朝もやの写真が爽やかでとても心地いい。「朝のリレー」はCMに使われていた頃気に入ってポストカードを部屋に貼っていた。カナダの写真が本当に素晴らしいのだけど、個人的には日本の素敵な朝も見たかったかな。
「朝のリレー」
カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウィンクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりとうけとめてた証拠なのだ
読了日:2008.3.7
★★★★☆
2008年02月19日 (火) 22:05 | 編集

『これが私の優しさです―谷川俊太郎詩集』
谷川 俊太郎
集英社 1993-01
好きな詩人の一人。本棚整理で出てきたので再読。わけわかんないや、っていうのもあるけど、言葉を大切にする正統派の詩人だと思う。たまには詩集を読むのもいい。
「除名」
名を除いても
人間は残る
人間を除いても
思想は残る
思想を除いても
盲目のいのちは残る
いのちは死ぬのをいやがって
いのちはわけの分らぬことをわめき
いのちは決して除かれることはない
いのちの名はただひとつ
再読了日:2008.1.19
★★★★☆
2008年01月30日 (水) 23:18 | 編集

『星野富弘全詩集〈1〉花と』
星野 富弘
学習研究社 2005-03
謙虚さと生命の真実を素朴な詩で伝えてくれる星野富弘の詩集。あたたかな詩に混じり、たまに氏の本音が吐き出される詩がありドキッとすることも・・。本棚整理で出てきたので再読。ビジネス書や自己啓発本を読んで向上したいと思ったり、詩集を読んで自然に生きたいと思ったり勝手な私。。心洗われる1冊でおすすめだが詩画集の方がもっといいかも!
*小菊*
よろこびが集まったよりも
悲しみが集まった方が
しあわせに近い気がする
強いものが集まったよりも
弱いものが集まった方が
真実に近いような気がする
しあわせが集まったよりも
ふしあわせが集まった方が
愛に近いような気がする
再読了日:2008.1.29
★★★★★
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